2009年1月号
浦安の海岸線を利用したエコアイデア
浦安は3方を海と川に囲まれ、その海岸線はすべてコンクリートの護岸構造になっていて、それはそれで珍しい特徴を持つ街です。最近ではお隣の市川市三番瀬の天然海岸線保護の動きもすっかり定着しましたが、浦安の海岸線に渚が戻ることはもう無いでしょう。しかし、それを悲観する必要はありません。これは、護岸を利用した市民のためのエコ提案です。
(1)海岸線からクリーンなエネルギーを得る
浦安の護岸に太陽光発電、波力発電、風力発電のプロジェクトを誘致しましょう。
太陽光発電は太陽の光エネルギーを、特殊な半導体パネルで受けることで発電をする仕組みです。波力発電は潮の満ち引きの海水の移動エネルギーでタービンを回して発電する仕組みです。風力発電は風車を回転させることで発電させる仕組みです。どれも自然のエネルギーを電気に変換して使いますので、クリーンでエコなエネルギーといえます。
(2)クリーンなエネルギーの開発手法
太陽光発電は住宅への国の補助金制度が復活したり、東芝など新規開発に乗り出すメーカーもあったり、民間でも開発支援体制が整って来ています。
風力発電は大きな風車を必要とするため、建設上や美観上の問題はあるものの、日本では既に1500台以上設置されていて、実用化が進んでいる発電システムです。
波力発電は海に囲まれ海の温床を受けている日本なのに、あまり発達していないエコ発電方式です。この原因は他の陸上に設置する方式と比べて建設コストが割高なことや、許認可に調整と時間がかかることが挙げられます。しかし、10を超える実験計画があり、著者は今後最も着目される方法と思っています。
これらのクリアな発電に関するニューテクノロジーに関しては、各機関、各メーカー、各販売会社が開発と設置にしのぎを削っている状況ですが、日本には一箇所で比較研究する場所がありません。浦安の海岸線をこれらの総合展示場として全面的に開放し、そこで試験的に発電した電気を浦安の市民が頂戴するのです。新しい浦安の名所となるばかりか、世界に名だたるエコロジー都市となれるチャンスです。
(3)クリーンなエネルギーの利用方法
クリーンなエネルギーはクリーンな自動車、即ち電気自動車に供給してはいかがでしょうか?
街全体を電気自動車の特別モデル地区とし、速度制御でゆっくり走る自動車で満ち溢れさせます。それはそれで一つの実験都市にしてしまうのです。安全で安心、しかも自然のエネルギーが循環している街の実現です。
どうです? さあ、皆さん、このアイデアをいっしょに実現しませんか?
[参考]
太陽光発電協会 http://www.jpea.gr.jp/
日本風力発電協会 http://jwpa.jp/
海洋研究開発機構 http://www.jamstec.go.jp/
Written by S・A
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