浦安LOHAS
 
 

2008年7月号


ロハスな都市まち

「ロハスの聖地」と呼ばれるアメリカ合衆国コロラド州ボールダー市(City of Boulder)のホームページを見ると、街の美しさに圧倒される思いがします。ロッキー山脈の麓という絶好の位置にある自然の美しさは当然のこととして、建築物を含めた街並みの美しさにも目を奪われてしまいます。まあ、これもバックの自然と広々とした空間の賜物ではあると思うのですが。

さて、その目をわが街浦安に向けるとどうでしょう。海面埋立てで面積を増やした人口の街。甍の波ならぬマンション群の波。平成17年3月23日付読売新聞夕刊に掲載された、ヘリコプターから撮った日の出地区のマンション群の衝撃的な写真をご記憶の方もいるのではないでしょうか。どう見ても本場の聖地と比べると、とてもとても「ロハスな都市」とは言いがたいところです。
私自身最初に「浦安LOHAS」の企画を聞いたときには、ロハスと浦安がどう結びつくのかわからなかったものです。それが好浦会のメンバーによる文章を読んで、浦安も「ロハスな都市」の資格十分だな、と思うようになってきました。

(新浦安ナビ撮影の日の出地区空撮写真)

 

ところで、「自然」を維持するのは自然にはできない、大変な努力がいることがボールダー市の規則を見るとわかります。雑草の除去から花火や落書きの禁止まで実に事細かに規定されています。また、雑草取りから蝙蝠や蛙のモニターまで毎年1,000人以上のボランティアが2万時間以上自然保護のために働いているそうです。また、売上税が自然維持のために使われているので、「買い物は市内でしましょう」との言葉が随所に見られます。自然保護にはお金も人手もかかるのです。

浦安市もクリーンアップ、防犯、公園の草花の植え付け、除草などのボランティア活動が盛んです。今年度全面開園する総合公園では市民の手で植樹が行われましたし、弁天ふれあいの森公園では計画の段階から市民が参加しました。好浦会メンバーの鷹羽一風さんが言われるように「浦安が日本におけるロハスの聖地となり、房総と東京を結びつける接点になったらどんなに素敵だろう、と夢想する」市民が多くなれば、浦安はいつかきっと「ロハスの聖地」になるに違いありません。

Written by 城所 譲


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