初恋の人が豆腐屋の子だったんですよ。いつもリレーでアンカーを走るクラスの人気者だったのですが、恥ずかしくてとても豆腐を買いになんて行けない・・・結局、いつもガリ勉くんの豆腐屋で買ってしまって。あれ?クラスに2人も豆腐屋がいたんだー。早朝、出来立ての豆腐を買いに行って、朝ごはんのおみおつけに入れるって、とっても贅沢なことだったのだなと、今になって思います。
「絹ごし派?木綿派?」
麻婆豆腐の豆腐は、絹ごし派か、木綿派か?つるんとした食感の絹ごし豆腐と、崩れにくさ、味の絡みの良さ重視の木綿豆腐。どちらもそれぞれ良さがありますね。同じ大きさで比べると、栄養価はさほど変わりません。
他にも、焼き豆腐、寄せ豆腐、ざる豆腐、おぼろ豆腐など、たくさんの種類がスーパーで簡単に手に入るようになりました。豆腐の種類を変えるだけで、また違った料理になります。いつもの豆腐料理も、いろんな豆腐で試してみると楽しいですね。
選び方
市販されている価格の安い豆腐のほとんとは「消泡剤(しょうほうざい)」というものが使われています。本来は、機械で大豆を粉砕した時に泡が出て、泡とともにエグミや臭みが消えていきます。もちろん、そこでおいしくなるのですが、作られる豆腐の量が20%くらい泡となって消えてしまいます。そこで、登場したのが消泡剤。もともと泡が出ないようにするものです。・・・ということは、アクやエグミが消えずに残っているということ。商品に表示義務がないのでなかなか見つけにくいのですが、消泡剤を使っていない無添加の豆腐、本来の豆腐の味をぜひ知っていただきたいなと思います。
栄養
畑の肉と言われるほど、栄養価の高い大豆。良質のたんぱく質や脂質、ミネラルやビタミンなどが含まれています。大豆から豆腐になる時、おからの部分が取り除かれますが、それでも大豆の良質な栄養の大部分が豆腐となり、大豆そのものより体内への吸収が良くなります。豆腐は、昔から長寿食として精進料理にも使われてきました。たくさんの効能がある豆腐。毎日食べたい食品です。
保存方法
消費期限内に食べましょう。買ってきたままのパックよりも、密閉容器に移し替え、周りの水をキレイな水に替えてから冷蔵庫に入れた方が保存性が高まります。
水分が多いので、冷凍には不向きと言われていますが、食べられないわけではありません。凍らせるとスポンジ状になるので、もともとの豆腐の食感を求めてはいけませんが、それを生かし、細かく刻んで炒め物や煮物に加えてみるのも独特の食感で面白いですよ。
基本調理
長時間、強火で熱すると、スが立って穴がボコボコに開きます。舌触りも悪くなるので、弱火でコトコトか、強火で短時間が基本です。
水切りは、ペーパータオルで包んでざるに入れ、上からお皿などを置いて軽く重しをします。電子レンジを使うなら、ペーパータオルに包んで1丁あたり2分程度で完了です。
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